2010年12月3日金曜日

★うどんこ病の発生が多い環境と黒星病の発生が多い環境とは

★うどんこ病の発生が多い環境と黒星病の発生が多い環境とは

家庭でバラを育てるとなると
お庭で育てるか、ベランダで育てると言うのが普通だと思います。
その環境の違いによって発生しやすい病気としにくい病気があります。

◎ お庭   → 黒星病が多く、うどんこ病が少ない
              (地植えが中心となります)

◎ ベランダ → うどんこ病が多く、黒星病が少ない
              (鉢植えが中心となります) 

品種による差もありますが上記の様な傾向があるようです。
これには理由がありまして、

うどんこ病は、雨に弱く、お庭では雨が直接当たりますから少なくなり
ベランダは、殆どが屋根がありますので雨が当らないと言うのが理由の様です。
また、好きな温度条件は、20℃前後が大好きです。

黒星病は、逆に、雨による泥の跳ね返りによって、下葉に胞子が付き、
約9時間程度の湿潤状態で発芽して葉裏から侵入し、約20日後位に、
黒星の文様が葉に現れます。
ですから、お庭の方が、ベランダよりも泥の跳ね返りが多いわけですら、
黒星病が蔓延しやすいのです。


物理的な対策として効果があったと感じたのは、

◎お庭の地植えの場合は、
  ・下葉や込み入り過ぎた枝の整理
  ・ワラやビニールによるマルチング

◎お庭とベランダの鉢植えの場合は、
  ・地面よりも20㎝程度の台の上に乗せる

があります。特に鉢植えの20㎝程度の台の上に乗せる
と言うのは、とても効果的で、自分で試した時は、
感覚ですが40%程度、年間を通じて黒星病が減ったと思います。

☆うどんこ病に対しての有機無農薬での予防措置としては、
有機の雫の20倍希釈液が最も良い方法と思います。
お客様は、うどんこ病は今年一切発生しなかったわ
とお話し頂きました。
       
 ●有機の雫とは
http://roseadb.blogspot.com/2010/12/blog-post_7518.html

☆黒星病の場合は、
植物自体の免疫力の低下によるケースで
特に土作りが失敗していたり、根の状態が悪いのに
寒肥や鉢の土換えしていない場合に多くなると思います。
もちろん、日々のバラを保護する活性液の散布を続ければ
無農薬で、だいぶ押さえる事はできると思います。
また、うどんこよりも好きな温度は高く、25℃前後と言われています。

★バラの無農薬に欠かせないバラを保護する活性液
http://roseadb.blogspot.com/2010/12/blog-post_8687.html

あと、気温ですが、30℃を超えてしまうと
黒星病の菌も、うどんこ病の菌も、実は動けなくなってしまいます。

夏場にそれでも黒星病で落葉するケースがありますが、
実際には、黒星病は夏場ではなく春に葉に侵入した状態で、
暑くなって水が足りなくなり、バラは体から水抜けが激しくなると
枯れてしまうので、病気の進入した下葉を落葉させて
蒸散を防いでいるのではと思います。

ちなみに植物が水を吸い上げる原理は、
トイレットペーパーの端を水に浸けると、毛細管現象で水が滲みてきます
植物も同じ原理で水を吸っているので、葉が多いと蒸散が激しい
ので、夏場に体がもたなくなってしまうと言うことです。



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